2016年10月21日金曜日

名刀正宗にさらに磨きがかかりました。

東京ハートリズムクリニックを開院して1ヶ月半が経過し、スタッフも仕事に慣れ、院内業務もスムーズに流れ始めました。9月の最終週から、アブレーションも開始し、今日の段階で、17人の患者さんの手術が無事終了しています。

以前、先端に56個の冷却水の噴射孔がある切れ味するどい名刀正宗をご紹介しました。名前はサラウンドフローと言います。しかし、先端に精巧な細工を施す必要があったため、カテーテル先端にかかっている圧を感知するセンサーを取り付けることが技術的に難しかったのです。

しかし、ようやく、56穴でなおかつ圧センサーも付いているアブレーションカテーテルが開発されました。スマートタッチ・サラウンドフローと言います。当院でも今週から使い始めました。印象は「素晴らしい切れ味の刀」です。包丁でもハサミでもそうですが、切れ味が悪いと、無駄に力をかける必要があり、なおかつ、切れた部分も見た目が綺麗でありません。アブレーションカテーテルもそうです。切れ味が良いと、無駄な力(押す力と電流出力)をかけずに済み、焼灼部分も境界が明瞭ですので、こちらのデザイン通りに治療できます。

軽い力で焼灼できるので、安全性も高まります。また、アブレーションに伴う無症候性脳梗塞合併頻度も6穴よりも56穴の方がかなり少ないのです。カテーテルアブレーションの効果、安全性はさらに向上してきています。


アブレーションカテーテルの先端に細かい穴があり、その手前に圧センサーがついています。以前の6穴のものと比べていただければ、その穴の多さは一目瞭然です。

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